第百十四段月をもめでじ
 ・・・阿波国文庫本

定家本 第八十八段
大島本 第百十六段

 むかし、いとわかきにはあらぬこれかれ、ともだちどもあつまりて、月をみて、そがなかまにひとり、
 あじきなし 月をもめでじ これぞこの
  つもれば人の おいとなるもの

               
 

    つまらないなあ、月を誉めることは止めよう

     この月こそが、塵と積もれば、ほら、人の老いとなるものだから


語 句


現代語訳
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