第127段かたみ
 ・・・阿波国文庫本

定家本 第119段

 昔、女が、不誠実の男の、思い出の形見にと、残して置いていった品々を見て詠んだ歌。

  
かたみこそ 今はあだなく これなくは
   忘れるゝことあらましものを

      この形見の品々こそ、今はかえって苦しめるのです、これさえなければ
        あの人を忘れるが、あるだろうになあ



原 文         解 説



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