第百七段
(
白露
)
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為相本・天理
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小式部内侍本
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第段
しらつゆはけなばけなゝむきえず
し
て
たまにぬくべき人もあらじを
とい
ひ
ければ、いとなめしとおもひけれど、こゝろざしは
やまさりけり。
白露は、消えてしまいたいのならどうぞ、勝手に消えてしまって下さいな、 たとえ消え
ないとして
、
それを玉として、糸を通そうなどとする人などもいないでしょうから
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