第五十五段
( 言の葉)
むかし、男、思ひかけたる女の、え得まじうなりての世に、
思はずはありもすめらど言の葉の
をりふしごとに頼まるゝかな
私を愛してくださらないでしょうが、あなたの言葉を聞く度に
まだ脈があるかなと望みをもつのです
語 句
定家本
狩使本
在原業平
藤原高子
伊勢斎宮
東下り
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現
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