異 18 段 【 R 】


  昔、色事の好きな男に、久しく交わりの絶えてしまった女の所から、こんな歌が贈られてきた。

  
 思ひつつ寝ればや人の見えつらむ  
    夢と知りせば覚めざらましを

         あなたを思いながら寝たので、夢の中であなたが見えたのでしょう
           夢と知っていたならば覚めないでいてくれたらいいのに

(阿波文庫本)


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原 文
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