異 十四 段 【N】 


 昔、もの思ふ男、目を覚まして、外の方を見いだして臥したるに、前栽の中に、虫の声々鳴きければ、
 かしがまし野もせに集く虫の音や
  我だにものはいはでこそ思へ

            (阿波文庫本)



  やかましいものだ。野原一杯に集まって鳴く虫の音よ
   私だってものも言わずにじっと耐えているのだから、もっと思いやってくれてもいいもの



語 句


  異本 狩使本  
次の段 次段(異十五)
前の段 前段(異十三)
現代語訳
原文のホーム
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送