第八十三段(渚の院)
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この世の中に、全く桜がないとしたならば 春の私の心は、なんとのどかであろうか |
散るからこそ、ますます桜は素晴らしいのです このつらい世に、一体何が変わらずに、いるというのだろうか |
日暮れまで狩りをして、織女に今夜の宿を借りよう 天の川という川原に、私は来ていたのでした |
織女は一年に、たった一度だけおいでになる、彦星を待つのだから ほかに宿を貸してくれる人など、絶対にないと思いますよ |
まだ心ゆくまで見ていないのに、こんなに早く月が隠れるのか 山の端が逃げて、月を入れないでほしいものです |
どこもかも一様に、峰も平らになってほしいものだ 山の端がなかったならば、月も入りはしないから |
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