第七十三段
(
重なる山
)
・・・阿波国文庫本
〜
定家本
…
第七十四段
むかし、をとこ、をんなをいたううら
みて、
いはねふみ かさなるやまは
へだてねど
あはぬひおほく こひわたるかな
私達の間に立ちはだかるのは、岩根を踏んで行くような、 重なる山は
境はないけれど
私に逢って下さらない日が多く、恋しく思い続けるのです
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