第
五十四
段
(
つれなかりける女
)
・・・阿波国文庫本
〜
定家本
…
第五十四段
むかし、をとこ、つれなかりけるおんなにいひ
やる
。
ゆきやらぬ
やまぢをたどる
たもとには
あまつそらなる つゆやおくらん
決して到着できない
山路を進む
私の袂には
天空の露を置いたのでしょうか、涙でぐっしょり濡れています
語 句
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