第
三十四
段
(
つれなかりける人
)
・・・阿波国文庫本
〜
定家本
…
第三十四段
むかし、をとこ、つれなかりけるひとのもとに、
いへばえに いはねばむねに さわがれて
こゝろひとつに なげくころかな
おもひおもいて
いへるなるべし
。
言おうとするほど言えず、でも言わなければ胸の中が騒いで
私の心の中だけで嘆く日が続いています
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