第 二 段(眺め暮しつ)
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おきもせず ねもせず よるをあかしては
はるのものとて ながめくらしつ
起きるのでもなく寝るのでもなく、胡蝶の夢のように一夜を明かした末 昼はまたぼんやりと、春の季節ならではの長雨を眺めて、一日を過ごしてしまったのです |
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