第百三十三段
(撫子)
・・・阿波国文庫本
〜
異本章段
…
異九段【I】
むかし、をとこ、えうまじかりける人を、こひわびて、
わがやどに まきしなでしこ いつしかも
はる
にさかなん よそへつゝみん
私の家に蒔いた撫子がいつ咲くのでしょうか
春に
花咲けよと、恋しい人の代わりに眺めています
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