第 十一段空ゆく月
・・・阿波国文庫本

定家本 第十一段

 むかし、をとこ、あづまへゆきけるにみちよりいひおこせける。
 わするなよほどはくもゐになりぬとも
  そらゆく月のめぐりあふまで

  

  空の雲ほどに遠く隔たってしまっても忘れないで欲しい

    空を進む月が巡り回って元の所に来る様に我々が再びめぐり逢うまで



語 句


現代語訳
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