第百十七段
(
井出のたま水
)
・・・阿波国文庫本
〜
定家本
…
第百二十二段
本大島本
第百十九段
むかし、をとこ、ちぎれることあやまれるひとに、
山しろの ゐでのたまみづ てに
くみて
たのみしかひも なきよなりけり
といひ
やれりけれども
、いらへ
せず
。
山城にある、井出の玉水を、手に
すくい取りましたが
頼みにした甲斐もない、二人の仲でした
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