異 13 段 【M】
昔、男がいた。ちょっと無理な恋を思い極まって、ある女のもとに歌を贈った。
夕月夜あかつきがたの朝影に
わが身はなりぬ恋のしげきに
夕方出る月よ、私の体は朝日に映る細長い影のようになってしまいました
あなたを恋い焦がれたためなのです
(阿波文庫本)
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