第116段
(
梅壺
)
・・・阿波国文庫本
〜
定家本
…
第121段
大島本
第118段
昔、男が、梅壺御殿から、雨に濡れて人が
退去するのを見て
、
宮中に参上した時に
歌を贈った。
鴬の花
に
縫ふて笠もがな
ぬるめる人にきせてかへさむ
鴬が梅の花
に
縫って作るという、花の笠があったなら
雨に濡れた様子のあなたに、それを着せてお返ししようかな
かへし、
鴬の花を縫ふてふ笠はいな
おもひをつけよ乾してかへさむ
原 文
解 説
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