第113段短き心
 ・・・阿波国文庫本

定家本 第107段

 昔、男が女と別れて独り暮しをしていて、詠んだ歌。

 
 ながからぬ命のほどに忘るゝは
   いかに短き心なるらむ

      そんなに長くもない、一生涯のうちに、私を忘れてしまうとは
        なんと短い、浅はかな心なんだろう



原 文         解 説


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