第 81 段
解説
源融は、謡曲「融」や、六条坊門の南・万里の小路の東・賀茂川の西にあった六条河原院で有名である。嵯峨天皇の第十二皇子として生まれながら運悪く、親王とはなりえず、源氏として臣下に下ったのである。しかし、十八歳のとき、仁明天皇の猶子として天皇の側近信望があったから、業平とともに仁明天皇と深い結びつきがあった。
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