第 79 段
解説
千尋もの長い竹を植えたのだから、行く末も長く、夏はその陰で涼み、冬は風雪を避けるという。882年3月27日、二条后の四十の賀に、8歳の貞数親王は陵王の舞を舞っている。親王のあまりの美しさに、業平の兄・行平は思わず走り出したというから、その精神的期待はかなりのものだったのであろう。但し、陵王の舞手は美少年に限られていた。故事では、大将・陵王は、ほれぼれするような美しい顔の持ち主だったから、部下の志気に良くないと考え、いかつい面をつけて戦ったのだという。
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