第 75 段
解説
伊勢の群はここで終了。
この段に限らず、海藻が多く出てくる。京は海から離れているために冷蔵庫の無い当時は、新鮮な海藻は高級品として贈答に重宝されたようである。
植物性の干物に、昆布・若布・海松(みる)・於期菜(おごのり)・紫菜(のり)・凝海藻(こころふと)などがある。その他の海藻類には、滑海藻(あらめ)・陟厘(あおのり)・神位苔(あまのり)・海蘿(ふのり)・莫鳴菜(なのりそ)・鹿角菜(つのまた)・鹿尾菜(ひじきも)・水雲(もずく)などがある。・・・「日本食生活史」渡辺実
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