第 49 段


解説

 業平は、母・伊都内親王のただ一人の子だから、この妹は、異腹の女性かも知れない。または、41段のように、業平の妻・紀名虎の娘の妹かもしれない。すると、百七段で恋の仲介をして、藤原敏行と結ばれることになって、ようやく彼女のかわいらしさに気づいて惜しくなったのかも知れない。
 「一緒に寝ると気持ちよさそうである」という《寝よげ》を「根よげ」だけでなく、楽器の「音よげ」もかけるとすると、源氏物語の「在五物語を絵に描いて、妹に琴を教える所」の意味にも通じる。

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