第 40 段


解説

 高貴な身分の若い息子と、身分の低い召使いの女が、落ちた恋仲を無理やり裂こうとする典型的な物語。
 「今の老人」とは、勿論現代の若者のことであるが、若くして精神が老いていることを皮肉ったもので青年の老人のこと。一方「昔の若者」とは現代の老人のことで、老人の精神は逆にますます若返っている老人の青年のことを意味する。
 「テスト氏」のヴァレリ−も、「退屈な話」のチエホフも、作品を書いたのは二十代であり、伊勢物語から千年経た今の青年の老人の先駆者である。

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