群論・伊勢物語 第102段
(伊勢斎宮要素_4)
昔、男がいた。歌は詠まなかったけれど、世間のことをよくわきまえていた。ある身分の高い女
が尼になって、世間をつくづく嫌になってしまい、京に住まずに、遠く離れた山里に住んでいた。男は、歌を詠んでおくった。
世に背を向けたといって
仙人のように雲には乗らないけれど
世間の嫌なことは
関係のないことになるといいます
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