【女の仕うまつるを】 ある女、二条の后に
お仕えしている女を。
【つねに見かはして】
常時顔を合わせていたので。
【よばひ】 呼ぶ意味から求婚する。
【ものごし】 簾や几帳を介して。
【おぼつかなく】
不安を感じて、心がふさぐこと。
【思ひつめ】 思い重ねた物思い。
【はるかす】 晴らす。晴れるようにする。
【へだつる関】 年に一回でも会える彦星は
まだしも、私が会えるのは
物越しにしかできない。二
人の間を隔てる、簾や几帳
などを「へだつる関」といった。
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