【わらは】 童。業平が惟喬親王に子供の頃 
       から仕えているとあるが、業平 
       の方が十九歳年上だから、明ら 
       かに史実とは違う。      
【御みぐし・・】 惟喬親王の出家(八七二年 
         五月十七日)。      
【おほやけの宮仕へ】 宮廷に勤めること。 
【俗なる】 僧ではない、宮中勤めをしてい 
        る人。            
【禅師】  出家者、法師の意。      
【ことだつ】 「事立つ」。普段とは違って、 
       特別なことをする。または、初 
       めての事をする。もしくは、正 
       月の祝言を述べる。      
【雪こぼすがごとふりて】
       水があふれ出るように、
       盛んに降る。
【雪にふりこめられたり】
       雪の降るのがひどすぎて、
       戸外に出られない。
【歌ありけり】 歌を詠む会を開いた。
【思へども】  我君を思ってお側でお仕え 
          したいと思うのだけれど。 
【身をしわけねば】
        親王にお仕えする身と、朝廷に
        お仕えする身と、二つに分けら
        れないこと。
【めかれせぬ】  目から離れない。雪が絶え
           間なく降る事と、常に親王
           王に逢う事。
【御衣ぬぎて】  歌に大変感動したから。
【人の子】      この場合、自分の子のこと。

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