【例】 いつものように。
【宮】 京の惟喬親王の御殿。
【つかはす】 行かせるの尊敬語。
【草ひきむすぶ】 旅寝。親王の邸に泊まる
こと。
【三月のつごもり】 三月末で、夏至の短い
夜に向けてだんだん短く
なる。
【思ひのほかほか】 天皇になれなくて出家
するということになって
しまった。
【正月】 親王出家翌年の八七三年の正月。
【小野】 京都府左京区八瀬。惟喬親王の
墓のある大原の近く。比叡山の
西側で雪深い所。
【室】 僧の住居。
【やや久しく】 思わず時が移りすぎて。
【いにしへ・・】 水無瀬にお供したときの
こと。
【さても】 そのままで。
【てしがな】 強い願望を表す語。
【雪】 人跡の絶えた雪。
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