【田村の帝】  文徳天皇(八二七〜八五八)
         のこと。御陵が京都府葛野郡
         田邑にある。
【多賀幾子】  藤原良相の娘。八五〇年に文
         徳天皇の女御になったが、天
         皇と同じ年の八五八年十一月
         十四日卒。
【みまそがり】 いらせられる。「いまそがり」
          と同じ意。
【安祥寺】   京都市山科にあった。五条の
         后(藤原順子)により建立さ
         れた。
【ささげ物】  お供え物は木の枝に付けて奉
         る習わしがあった。
【山】      沢山の。
【さらに】    あらたに。
【それを】   儀式を。
【藤原の常行】藤原良相の嫡男で多賀幾子の
         兄。当時は右少将兼周防権守 
         であったが、八六六年に右近 
         衛大将になる。
【講】      経文の講義。        
【右馬頭】   馬に関することを司る馬寮
         (めりょう)という役所の右馬
         寮の長官。この段章では業平
         をさすが、史実では右馬頭に
         なったのは八六五年、四十一
         歳のとき。
【目はたがひ】 老いによる目の見間違いとい
          う意。
【山の皆移りて】 『涅槃経』には、釈迦入滅
           のときに大山が崩れ裂けた
           とある。
【春の別れ】   春の死別。
【とふ】       弔う。

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