【はらから】 姉妹。
【いやしき】 身分の低い。
【上の衣】 宮中用の男子の正装の上衣。
【いたし】 「致す」は、力の限りを尽くす。
【慣は】 習慣となる。慣れる。
【清ら】 華美である。美しく立派。
【録衫ろうさう】〔ロクサン〕の音が転じたもので
六位の人が着る緑色のこと。
袍(ホウ)の色は一位は濃紫、
二・三位は薄紫、四位は濃緋、
五位は薄緋、六位は濃緑、
七位は薄緑、八位は濃藍、
初位は薄藍(縹色)、無位は黄。
【紫の色・・・】 紫草の根の色が濃い時は、
草木はみんな緑色一色に
染まる→妻を深く愛する
時は、愛する妻とあなた
とを分けられないように。
紫草の深紫色の根をす
りつぶした液とツバキ灰
汁を媒染剤として用いた
染料で、数ヶ月寝かして
染めた深い紫は高貴な色
として尊重された。紫根
染め。ムラサキ科の多年
草のこの花は五弁の小さ
い白い花を夏に咲かせる。
果実はつやがあって硬い。
【めもはるに】 「目も遥に」と「芽も張るに」。
【武蔵野】 武蔵の国の原野。武蔵野の
名草が紫。
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