西院の帝】 第五三代・淳和天皇(仁明天
皇の先代)。八三三年、西院
で譲位。漢詩に秀でていた。
『経国集』の編集を命じた。
七八六〜八四〇。
【崇子】 崇子内親王。八四八年五月十
五日死去。十九歳。
【いまそがり】 「いますがり」に同じ。
「在り、居り」の尊敬語で
《いらっしゃる》の意。
【うち泣きて・・・】皇女の死を悲しんで泣
くだけで終りそうにな
ってしまって・・・。
【源の至】 嵯峨天皇の孫。源定の子。歌人。
【なまめく】気のあるようなそぶりをする。
色っぽく振る舞う。
【年へぬる】長生きできた。
【なほ】 尚、猶。何ということなく。
平凡に。
【順】 源順(したがふ)。至→挙→順。
「梨壺の五人」の一人。九五一年
に、梨壺(昭陽舎)に置かれた撰
和歌所の五人の寄人、大中臣能宣・
清原元輔・紀時文・坂上望城・源
順のことで、後撰集の撰集と万葉
集の付訓の任にあたった。
【本意】 本来の趣旨。
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