【紀有常】  紀名虎の子。惟喬親王の母の兄。
        有常の二人の娘のうちの一人は、業平の妻。 
         (八一五〜八七七年一月二三日)


【三代の帝】 史実では、仁明・文徳・清和の三代。 

【時にあう】  時運を得て繁栄する。

【時移り】   時運が過ぎ去り没落する。

【年ごろ】   今までの長い年月の間(四十年間)。

【やうやう】  だんだんと。次第に。いつとはなしに。

【とこ離れて】 今まで一緒だった床を、離れて寝るから夫婦仲が
         悪くなる。家庭内離婚。

【する業】   しなければならない事。餞別の尼の装束を贈ること。

【友だち】   業平のこと。

【手を折り】  指を折り、数える。

【これやこの】 これがあの・・・・なのか。

【露やまがふ】 露が間違えた。

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